多機能系サービス事業所(看多機・小多機)毎のサービス対応の違い

多機能系サービスは、包括報酬という要介護度に合わせた月額定額となります。そのため、良くも悪くも収入となる介護報酬の上限が登録利用者数で概ね決められてしまうため、限られた人員で、「訪問」「通い」「泊まり」を、看多機であれば「訪問看護」を含めて回していく必要があります。

しかし、現実、4つのサービス機能をすべてフル回転させることが難しいため、どうしても事業所毎のコンセプトや方針により、比重を置くサービス機能が異なってしまいます。

よく居宅ケアマネから「多機能系サービスは、訪問にあまり行ってくれないよね」と言われることがありますが、より正確な表現をすると、その多機能型サービス事業所は、「通い」と「泊まり」にサービス機能の比重を置いているので、「通い」と「泊まり」と比較して、「訪問」サービス機能に人的資源を振り分けられていない可能性が高いです。逆に、「訪問」と「通い」に比重をおいて、「泊まり」のサービス機能に人的資源を振り分けにくい多機能系サービス事業所もあります。

すべてのサービスを十分に機能させたいのはどの多機能サービス事業所様も同じですが、現実、人的資源が限られる中では仕方ないことだと思います。

そのため、多機能系サービスを探されている方は、一つの多機能系サービス事業所に繋がらなかったからと言って、「多機能系サービスで難しかった」とひとくくりにせず、次の多機能系サービス事業所へ問い合わせすると良いと思います。

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